見落としがちなハワイ不動産の購入時にかかるお金

購入時のコスト

公開日:2020.06.15 更新日:2020.06.15

ハワイで不動産を購入する場合には、物件の価格以外にかかる費用や諸経費があることをご存じでしょうか。

実は物件の購入代金以外に支払わなければならないエスクロー会社への手数料が、購入代金の1~2%くらいかかるのです。

1億円の別荘を購入した場合、購入代金以外にかかる費用は100~200万円程度かかるので、思っているより費用がかかるものだと思ってもおいてもよいでしょう。

エスクローをはじめとした、物件の購入代金以外にかかる費用・経費・税金について詳しく見ていきます。

ハワイの物件を購入した場合にかかるコスト

ハワイの不動産物件を購入した場合にかかる費用にはどのようなものがあるのでしょうか。ハワイで不動産を購入する場合は不動産取得税や仲介手数料は必要ありません。

その代わり日本では聞き慣れないエスクローという制度があり、これにかかる費用が購入代金の1~2%程度必要となります。エスクローとはどのような仕組みなのでしょうか。

エスクロー費用

エスクローとは、不動産取引の安全性を確保するためにアメリカで発達した仕組みで、取引の際に売り手と買い手の間に信頼を置ける中立な第三者を仲介させる仕組みです。不動産の売買にあたって、購入代金の受け渡しや書類作成などの手続きを、中立な立場で取り仕切るサービスがエスクローの役割です。

エスクローにかかる費用は、一般的に対象となる不動産価格の1~2%を手数料として支払うことになります。この手数料は、通常は売り手と買い手が折半で負担します。

エスクロー会社の業務には、売買契約書で定められた各種契約条件の確認や、権限調査や権原保険加入手続き、売買代金や諸費用の預かりとその清算手続き、権利書の作成や登記手続きなどがあり、エスクローにかかる費用の中にはそれらの費用が含まれています。

住宅ローン関係費用

住宅ローン関係の手数料としては、ローン審査のための経費として借入額の2~2.5%を銀行に支払う必要があります。

またモーゲージブローカーという、複数の金融機関のローン商品を比較したり提案してくれたりする専門家を通して借り入れる場合は、モーゲージブローカーへ支払う手数料も借入額の1%ほどかかります。

モーゲージブローカーとは、不動産ローンの希望者と金融機関の仲介をする専門家のことです。アメリカでは不動産を購入してローンを組む際に、モーゲージブローカーに頼んで条件の合う金融商品をアドバイスしてもらい、最適なローン会社を紹介してもらうことが多いようです。ローンの手続きもモーゲージブローカーが顧客と金融機関の間に入って代行してくれます。

固定資産税

ハワイで不動産を購入したときにかかる税金に固定資産税があります。

固定資産税は毎年支払わなければならないもので、物件を所有している間は支払い続けなければならない税金です。ハワイで不動産を購入すると、不動産を購入して名義変更が完了したあとからすぐに日割りで固定資産税を納める義務が発生します。

そのほかの税金についてですが、ハワイでは日本の登録免許税や印紙税、不動産取得税にあたるものはないため、購入時にかかる税金はそれほど多くはありません。

管理会社へ支払うオーナー変更手続き費用

ハワイで不動産物件を購入する場合は、手軽で便利なコンドミニアムが中心になると思います。コンドミニアムには、ガードマンが常駐しており、設備は共有で常に使われているのでトラブルが起きる心配も少ないといえます。また人の集まっている密集地に物件があるため、買い物やレストランも便利なところが多いのが特徴です。

なおハワイでコンドミニアムを購入した場合は、管理会社へ支払うオーナー変更手続き費用が必要となるので注意してください。

管理費

ハワイの不動産におけるコンドミニアムにかかる管理費(HOA)は、日本のマンションで言うところの修繕積立金をはじめとして、水道やガス、インターネットなどの代金も含まれていることが多いのが特徴です。

そのため、日本の管理費と比べるとハワイの不動産管理費は一見割高に見えます。物件によってHOAの項目に多少の違いはありますが、共有部分の管理費用と施設利用料、水道料金と建物のメンテナンスのための修繕積立金などは、ほとんどの不動産物件のHOAに含まれています。

ハワイの不動産物件は中古が多いため修繕費がかさみやすく、プールなどがある場合は水道料金が多めにかかることも、HOAが割高に感じられる理由のひとつでしょう。

なお、不動産購入時には管理費1か月分を先に支払うことが多いようです。

不動産取得税や仲介手数料

ハワイでは不動産を購入する場合は、日本における不動産取得税にあたるものはありません。また登録免許税や印紙税といったものもありませんので、購入時にかかる税金は日本に比べて少ないと言えるでしょう。

日本で不動産を購入する場合、不動産会社へ支払う仲介手数料がかかることはご存じの方も多いと思います。この仲介手数料はおよそ(購入価格の3% + 6万円 )に消費税を加えた金額となるので、思いのほかにコストがかかります。

一方、ハワイの場合はどうでしょうか。ハワイでも不動産エージェントに対して仲介手数料を支払わなければならないのではないかと思う方も多いでしょう。しかしハワイではエージェントへの手数料は全て売り手側が負担するので、買い手側は支払う必要はありません。

商習慣の違うハワイでは事前確認をしっかりと

ハワイで不動産を購入しようと考えている方は、日本との違いをよく理解しましょう。特に、日本ではなじみの薄いエスクローやモーゲージブローカーといった仕組みについて事前に確認した方がよいでしょう。

商習慣の違うハワイでの不動産取引では、日本と同じように考えていてはうまくいかないこともあります。不動産物件の購入代金以外の費用については、ついつい見落としがちになってしまいますが、高額な費用がかかるものもあるので注意してください。

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