【2025年最新版】ハワイ初の鉄道「ホノルル・レール・トランジット」開通と不動産開発

ハワイにまつわるあれこれ

公開日:2020.06.15 更新日:2025.08.14

日本人にとって憧れと親しみのあるハワイ。 世界中から観光客が訪れる一大観光地であるだけでなく、ハワイは人気の不動産投資先でもあります。

そんなハワイ初となる鉄道「ホノルル・レール・トランジット」についてご存知でしょうか。

ハワイで初めての鉄道が観光に与える影響は小さくありません。また鉄道は不動産の価格や開発にも大きく影響してきます。

今回はホノルル・レール・トランジットに関する最新情報や、それに伴う不動産開発について解説していきます。

ホノルル・レール・トランジット開通の最新情報

従来、ハワイでの交通手段と言えば、地元住民の足でもあるバス(The Bus)やタクシー、観光客向けのトロリー(ハワイの観光地を巡回するバス)やシャトルバスが主でした。

しかしホノルル・レール・トランジットの開通で渋滞の緩和や、より観光がしやすくなるなど脚光を浴びています。

ホノルル・レール・トランジットの開通時期

開通時期について、2023年6月30日に開通しました。 また全面開通でなく2023年6月に「第一区間(クアラカイ駅~ハラワ駅)」が開通し、2025年10月以降に「第二区間(ハラワ駅~カハウイキ駅)」が開通予定です。

出典: ホノルル・レール・トランジット:ルートマップ

「第一区画」の開通は観光客にはメリットが薄い?

2023年に開通した「第一区間」は、「クアラカイ」駅(周辺エリア:イースト・カポレイ)から「ハラワ」駅(周辺エリア:アロハスタジアム)までの区間がルートです。

一方のワイキキやアラモアナという高層ビルが立ち並び、観光客が集まる地域は「第二・第三区間」に含まれ、「マカラパ」駅(周辺エリア:パールハーバー・ヒッカム空軍基地)から「カリア」駅(周辺エリア:アラモアナセンター)をつなぐ12駅が新設予定です。観光客がハワイに着いてまず降り立つダニエル・K・イノウエ国際空港も「第二区間」です。すべての駅が開設されるのは2031年予定となっています。

今回の「第一区画」の開通は地元住民には嬉しい話題ですが、観光客にはメリットは少ないと言えるでしょう。先のことにはなりますが「第二・第三区画」が開通すれば、空港からアラモアナセンターまで直結で16分です。

観光客にとって、鉄道はバスやタクシーよりも利用しやすいため、「第二・第三区画」の開通が待ち望まれています。

鉄道開通と不動産開発

鉄道の開通と不動産開発は切っても切れない関係にあります。 現に「第一区画」にある「ホノウリウリ」駅(周辺エリア:ホオピリ)周辺には現在住宅や建物はなく畑が広がっていますが、すでに大手デベロッパーがこの一帯の土地を購入しており、数年後には大規模な住宅地ができる予定になっています。

また「第三区画」は現在ハワイで最も開発の進んでいる地域を通ります。 つまりこの鉄道の開発は、更に不動産開発を推し進めていく可能性に溢れていると言えるのです。

「カカアコ地区」への開通は将来の検討事項

ダウンタウンやカカアコ地区は、マップ上での表示の通り「Future Segment(将来の検討事項)」とされており、現段階での確定案はありません。 カカアコ地区には、駅が2つ設置される計画がありますが、なぜこの地区に駅が2つも設置されるのでしょうか。

カカアコは大規模開発計画「ワードビレッジ」で注目を浴びており、現在ハワイで最も集中的に開発されている地域と言えるでしょう。「ワードビレッジ」とはアメリカでも屈指の不動産開発業者「ザ・ハワード・ヒューズ・コーポレーション」が手掛ける開発計画です。

一体開発により、計画的に道路や街路樹が整備され、エリア全体のセキュリティ面まで想定されています。最新鋭のスタイリッシュなコンドミニアムの建設も進んでおり、完売するプロジェクトも少なくないという状況です。

「第2のワイキキ」となりうるカカアコは今後、ハワイの不動産を考えるうえで欠かせない存在となるでしょう。

ホノルル・レール・トランジットの最終駅(仮案)は「アラモアナセンター」

ホノルル・レール・トランジットの最終駅(仮案)は、ハワイで最大のショッピングセンターのアラモアナセンターとされていますが、カカアコ地区同様に、現時点での確定案はありません。

アラモアナにはハワイのバスターミナルもあり、交通の要所と言えるエリアです。 そこに、ホノルル・レール・トランジットも加わるため、アラモアナは交通という面で更に重要性を増していくでしょう。

アラモアナはワイキキとともに開発が進まない時期もありましたが、現在はこの鉄道案のほか周辺地域の開発が更に進んでいます。 ハワイで最も人気のワイキキ、そしてハワイで最も開発の進むカカアコの中間部に位置するアラモアナ。アラモアナの不動産の価格が落ち着く可能性は、当面低いと言えるでしょう。

ハワイの不動産の需要は更に高まることが予想

現在、すでに需要に対して供給が追いついておらず、不動産の価格の上昇傾向は続いていますが、ホノルル・レール・トランジットの開通により、今後はさらにハワイの不動産の需要が高まっていくことが期待されています。

カカアコでは引き続き、大規模な開発が進んでおり、供給は増えていますが、コンドミニアムなど販売後すぐに売れる現在の状況を考えると、まだまだ需要に追いつくことはないでしょう。

ハワイは美しいビーチや豊かな自然、そして気候や治安の良さで、観光先としても不動の人気がありますが、さらに公共交通機関が整えば、居住用の需要は更なる高まりを見せていくことが想定されます。

ハワイの人気観光エリアを通る「第二・第三区画」が開通するのが2025年・2031年のため、当面不動産の価格が下落する傾向は見られないでしょう。

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※本記事は、2025年時点での情報をもとに作成しており、米国不動産購入・売却に伴う各種ルールや税率は変更される可能性がございますので、必ずCPA(米国公認会計士)等の税務アドバイザーに最新情報をご確認の上、ご対応くださいますようお願い致します。

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