ホテルコンドの賢い部屋の選び方

不動産マーケット

公開日:2020.06.15 更新日:2020.06.15

ハワイの不動産のひとつにホテルコンドというタイプの不動産があります。これは、ホテルタイプのコンドミニアムのことで、不動産投資の対象としても人気があります。

ホテルコンドとは、ハワイなどのリゾート地にある分譲ホテルのことです。自分が宿泊しない日は、他の観光客などに1日単位で部屋を貸し出し、宿泊費などから収入を得ることで運営を行います。

ホテルコンドにも投資に向いている部屋、向いていない部屋があります。そこでこの記事では、部屋の種類や賢い部屋の選び方を見ていきます。

ホテルコンドの部屋タイプ

ホテルコンドにもいくつかの部屋のタイプがあります。まずは、それぞれの違いを見ていきましょう。

スタジオタイプ

スタジオタイプとは、30~50㎡程度のワンルームの間取りのことを指します。間仕切りのない1つの部屋に、ベッドとリビングルームがある間取りになっています。日本でいうところのワンルームマンションのような作りです。

キッチンはキチネットと呼ばれる簡易キッチンがついている場合が多いですが、高級な部屋では大型冷蔵庫やオーブンまで備えたフルキッチンの部屋もあります。なお、ベッドの数は1台から2台が一般的です。

スタジオタイプだと、比較的低価格の部屋で20万ドル台から購入することが可能です。階数や眺望により異なりますが、トランプタワー・ワイキキの40㎡程度のスタジオタイプで40万ドル程度~が相場となります。

1ベッドルーム

1ベッドルームとは、寝室が1つあるタイプの部屋を指します。フルキッチンつきのリビングルームの他に、寝室が1部屋あるのが一般的です。面積は60~100㎡程度の部屋が多いです。

リビングルームと寝室の間に壁やカーテンなどの仕切りがある場合や、家具などのレイアウトで部屋を区切っている場合もあります。

寝室のベッド数は1~2台が普通で、リビングルームにソファーベッドがあるような場合は、4~5名が滞在することも可能です。

1ベッドルームの価格は物件によっても異なりますが、低価格な部屋で40万~60万ドル程度、トランプタワー・ワイキキの70~80㎡程度の1ベッドルームで90万~110万ドル程度~が相場となります。Den(書斎)が付いている場合はさらに価格が上がります。

2ベッドルーム

2ベッドルームとは、寝室が2つあるタイプの部屋を指します。フルキッチン付きのリビングルームと、寝室が2部屋ある間取りが一般的です。面積は100㎡超えの部屋となります。

寝室は大型サイズのベッドが1台設置されたマスターベッドルームと、小さめのサイズのベッドが2台置かれたゲストベッドルームに分かれていることが多いようです。リビングルームにソファーベッドがある部屋だと、5~6名の滞在も可能です。

なかには、通常のバスルームの他に、マスターベッドルームにもバスやシャワーがある2ベッドルーム・2バスの部屋もあります。

2ベッドルームの相場は、低価格の部屋で60万ドル程度から、築浅の物件であれば100万ドル程度のものまであります。トランプタワー・ワイキキの100㎡超えの2ベッドルームで200万ドル程度~が相場となります。

3ベッドルーム

リビングルームのほかに、3つのベッドルームを備えているのが3ベッドルームです。

部屋のレイアウトとしては、マスターベッドルームにはキングサイズのベッド1台と専用トイレやバスルームを備えられ、2つめのベッドルームにはクイーンサイズベッド1台、3つ目のベッドルームにはシングルベッド2台といったような間取りになります。

ペントハウス

ペントハウスには本来屋上に建てられた家屋という意味があります。ホテルでも最上階にある広いルームテラスが付属した部屋を指すことが多いようです。そのホテルの象徴的存在とも言える特別な設計が施されていて、内装や設備も最高級のグレードのものが使用されています。

ペントハウスのリビングルームはとても広々としていて、なかには開放的なカウンターキッチンを備えた部屋もあります。とにかく広く、ゆっくりとくつろげる空間となっているのが特徴です。

ペントハウスは、通常の部屋よりも天井が高く、広く明るいルーフテラスは眺望もよく開放感にあふれています。 ペントハウスにもなると、その価格は少なくとも300万ドルはくだらない高級物件となります。

価格が決まるポイント

つづいて、どのような条件で価格が異なってくるのか、部屋の価格が決まるポイントについて見ていきたいと思います。

立地

まず重要なのは立地です。

ハワイで一番人気があるのは、なんといってもワイキキエリアです。トランプタワー・ワイキキやリッツカールトン・ワイキキなど有名なホテルコンドミニアムがワイキキに集結しており、ハワイにおける観光の中心地です。

ワイキキの物件は築年数が古いものが多く、ホテルコンドミニアムも数多くあります。20万ドル程度からスタジオタイプの物件が購入でき、高級ホテルの部屋でも60万ドル程度から売りに出されるなど、リセールが活発に行われています。

次に人気のあるのは、アラモアナセンターの西側に広がる地域がカカアコと呼ばれるエリアです。近年高層コンドミニアムが続々と建設されたことにより、高級コンドミニアムの立ち並ぶエリアとなっています。

カカアコのコンドミニアムは比較的築浅の物件が多く、80万ドルくらいから1ベッドルームの物件が購入できます。

眺望(海側/山側/ダイヤモンドヘッド)

眼下にオーシャンビューがある物件は、とても人気が高く、なかには売りがあまり出ないコンドミニアムもあります。また、売り出されてもすぐに売れてしまう場合が多いので、気になる物件があったらすぐに問い合わせした方がよいでしょう。

ハワイの眺望といえば海だけではありません。とくに、オアフ島ではダイヤモンドヘッドが望めることが重要なポイントになります。売り物件の眺望の項目の中には、「ダイヤモンドヘッド」が入っていて、オーシャンビューに勝るとも劣らない人気があります。

また、マウンテンビューにもオアフの山々の稜線の美しさを眺望できるという利点があります。ホノルルの街並みの奥に続く緑の稜線は、夜は街の灯りが織りなす穏やかな夜景へと変わります。

間取り(広さ)

もちろん、部屋の間取りも価格に影響を与えます。日本でいうところのワンルームマンションにあたるスタジオタイプのような物件は比較的安めですが、1ベッドルーム、2ベッドルームと部屋の数が増え部屋の面積も広くなると、その分価格も高くなる傾向にあります。

まとめ

ハワイで不動産を購入するときは、どういうタイプの部屋を購入するか考えましょう。部屋の間取りによっても価格は異なり、部屋が広くなればその分価格も高くなります。

賃貸に出したときに貸し出しやすい部屋を選ぶのも重要です。とくに重要なのは立地や眺望です。ホテルコンドは普段はホテルとして利用してもらうことで収入を得ることが目的となりますので、ホテルの部屋として人気のある部屋の方が投資に向いている部屋と言えるでしょう。

ワイキキなどの人気エリアにあるオーシャンビューの部屋などは、購入価格も高くなりますがその分賃貸収入も高くなる傾向にあります。ホテルコンドを購入する場合は、人気のあるエリアの眺望のよい部屋を購入することをおすすめします。

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