【2025年最新版】ハワイで不動産投資・購入した時にかかる税金とは?

購入時のコスト

公開日:2020.06.15 更新日:2025.04.24

ハワイの不動産が人気の理由は、ハワイの不動産は値崩れがしにくいことや、減価償却として計上できる金額が日本よりも大きいなど様々な理由があります。

ハワイの不動産は常に高い需要が保たれているため、優良物件を選定することで、今後も不動産の価格は安定的に上昇していく可能性が高いと考えられています。

魅力あるハワイ不動産ですが、いざ不動産を購入するときに、大きな負担になるのが税金です。

そこで今回は、ハワイ不動産にかかる税金についてわかりやすく説明していきます。

ハワイの不動産購入にあたってかかる税金は少ない

ハワイの不動産の購入を検討している多くの方は、不動産購入時の税金が気になると思います。

日本で不動産を購入する場合、印紙税や登録免許税、消費税や不動産取得税など様々な税金がかかります。

日本で不動産を購入する場合、多くの税金がかかるのでハワイで不動産を購入する際もいろいろな種類の税金がかかると思っている方も多いのではないでしょうか?

しかし、ハワイで不動産を購入する場合、日本のように様々な税金がかかることはありません。

ハワイの中古不動産を購入する際にかかる税金は、基本的には固定資産税のみです(※)。不動産を購入し、名義変更をした時から計算して日割で固定資産税を負担する必要がありますが、日本の不動産のように登録免許税や不動産取得税などがかかることはありません。

(※)但し、新築不動産の購入時には、Conveyance Tax(譲渡税)の負担を求められるケースもあります。

購入後毎年かかる固定資産税

ここでは、ハワイの不動産を購入した場合に唯一かかる税金である固定資産税について説明します。

日本の固定資産税の計算期間は、4月1日から翌年3月31日ですが、ハワイの固定資産税の計算期間は、7月1日から翌年6月30日までになります。

つまり、2025年分の固定資産税は、2024年7月1日から2025年6月30日までの期間が対象です。またハワイの固定資産税の大きな特徴は、地方によって税率が定められていることです。

そのため同じハワイ州の中でも、 島によって税率や資産区分が異なってきます。

ハワイ州の固定資産税率

ハワイ州の固定資産税率は、主に以下の要素によって決まります。

  • 地域(ハワイ島、オアフ島、マウイ島、カウアイ島)
  • 物件種別 (短期貸しの賃貸物件、実需・別荘など)
  • 固定資産税評価額

などによって固定資産税率は異なってきます。

例えば「Hotel and Resort」所有者の固定資産税率は、

  • ハワイ島…1.155%
  • オアフ島…1.39%
  • マウイ島…1.175%
  • カウアイ島…1.175%

出典: ホノルル市郡の不動産評価課(Real Property Assessment Division)が発行した2025年公式資料

となっています。ハワイの固定資産税率は毎年10月に決まります。ハワイ州では、必ずしも、ハワイの不動産マーケット相場の上昇に比例して、毎年固定資産税率も上昇するわけではありませんが、 市場価格の上昇により評価額が高くなると、特定の物件クラスや高額物件に対しては、税率の引き上げが行われる可能性があります。。

2019年から2021年にかけての固定資産税率の変更

2020年の固定資産税率は2019年と比べ変更になり、さらに2021年も変更されています。オアフ島の主な物件カテゴリーの税率は以下のようになっています。

  • Hotel and Resort:1.29%→1.39%→1.39%(2025年も1.39%)
  • Residential:0.35%→0.35%→0.35%(2025年も0.35%)
  • Residential A (>$1M):0.45%→0.45%→0.4%に変更(2021年から適用され、2025年も同率)
  • Residential A ($1M<):0.9%→1.05%→1.14%に変更(2021年から適用され、2025年も同率)

出典: ホノルル市郡の不動産評価課(Real Property Assessment Division)の公式ウェブサイト

2021年に固定資産税が変わったのは、Residential A (>$1M)、 Residential A ($1M<) です。Residential A (>$1M)に関しては、0.45%→0.4%に下がった一方、 Residential A ($1M<)は1.05%→1.14%と上がっています。。

Hotel and Resortとは、ホテルやリゾートダイニング内の物件で短期賃貸を行っている物件のことを主に指します。

Residential A ($1M<)は、100 万ドル以上の物件のことをいいます。いまの米ドル/円の為替レートは大体1ドル142円(※)なので日本円に直すと1億4,200万円以上の物件ということになります。

※2025年4月24日時点

Hotel and ResortもResidential A ($1M<)も富裕層向けの物件なので今回の増税はまさに富裕層を狙い撃ちにした改定ということができます。

負担額はどのくらい大きくなったのか

2020年と2025年でResidential A ($1M<)の固定資産税はどのくらい大きくなったかについて実額で説明します。

例えば、固定資産税評価額が 100万ドルの物件の場合

  • 2020年:(100 万ドル÷1,000) ×10.5=10,500 ドル (≒1,491,000円)
  • 2025年:(100 万ドル÷1,000) ×11.4=11,400 ドル (≒1,618,800円)

になります。大きく固定資産税の負担が大きくなったことが分かります。

今後もハワイの固定資産税は高級物件を中心に上昇する可能性が高い

ハワイの観光客はコロナ渦の影響により、一時的に観光客数が落ち込む状況となりましたが、現在は緩やかに回復しております。今後もハワイの不動産の人気はますます高まっていくと一般的には考えられています。

ハワイの人気が高まってくるとその分、 不動産の価値は高くなり、ハワイの不動産をすでに保有している人にとっては大きな売却益を狙えるかもしれません。

しかし、 ハワイの不動産の人気が高まれば高まるほど、 固定資産税の税率は高くなる可能性が高いです。 特に、 大きな税収を狙うことのできる富裕層向けの物件に関してはますますこの傾向が強くなると思います。

固定資産税についてはしっかりと調べましょう

今回は、ハワイの不動産を購入する際にかかる税金について説明をしました。 日本のようにハワイの不動産の購入には様々な税金はかかりません。

しかし、唯一かかる税金である固定資産税の税率は近年、上昇傾向にあるので購入する際の税金の種類が少ないからといって安心するのではなくしっかりと固定資産税について調べることが重要です。

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※本記事は、2025年4月時点での情報をもとに作成しており、米国不動産購入・売却に伴う各種ルールや税率は変更される可能性がございますので、必ずCPA(米国公認会計士)等の税務アドバイザーに最新情報をご確認の上、ご対応くださいますようお願い致します。

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