【ハワイで不動産購入】賢いローンの組み方とは?

購入方法・プロセス

公開日:2020.06.15 更新日:2020.06.15

日本人が好きなリゾート地の中でもとくに人気の高いハワイですが、地価が日本よりも安定していることもあり、不動産投資の対象としても魅力のある場所です。

日本で不動産を購入する際には、ローンを組むことが多いですが、ハワイで不動産を購入する際にはどのようなローンが使えるのでしょうか。

日本に住みながらハワイの不動産を購入する場合に利用できる銀行や金融期間、賢いローンの組み方について解説していきます。

ハワイでの不動産購入に日本在住者はローンを使えるのか?

日本在住者がハワイの不動産購入をするにあたり、ローンを使うことはできるでしょうか。ローンが使えるか不安になる方もいらっしゃると思いますが、ハワイの銀行・日本の銀行ともに条件はありますがローンを組むことはできます。

不動産投資を目的に不動産の購入を行う場合は、ローンの組み方も重要となります。この記事では日本の銀行で借り入れる場合とハワイの銀行で借り入れる場合を比べて、最適なローンの組み方を考えていきます。

日本の銀行でローンを組む場合のメリット・注意点

ハワイの不動産を購入しようとした場合、日本の銀行で融資を受けようとすると、海外の不動産という理由で基本的に抵当権をつけることができません。

一般的に日本で不動産ローンを借りる際は、その不動産に抵当権をつけることができるので、ローンを組むことも比較的簡単にできます。しかし海外の不動産には日本の抵当権をつけることができないため、ローンの融資が難しい状況にあるのです。

ただ国内でも以下のような少数の銀行が、日本の不動産を所有している人に、その不動産を担保にローンを組むという形で融資を行っています。なお融資の条件は銀行によって異なるため、それぞれの金融機関に確認した方がよいでしょう。

1.SBJ銀行

韓国が資本の東京都港区に本店を構えるSBJ銀行は、ハワイの不動産を抵当権に設定できる数少ない銀行です。

ハワイの不動産を抵当に入れることができるため、日本国内に担保となるような資産が無い場合でもローンを組むことができます。

金利は2.8%~と比較的低いことが特徴です。ただし最高融資額は購入物件の評価額に対して50%までなので、ある程度資金を持っている方がもう少しグレードの高い物件を購入するときに、不足分を補う目的でローンを組むといった形になるでしょう。

また、融資条件の1つとして、セカンドハウス、若しくは主たる住居、いわゆる自宅のみが対象となるため、投資用不動産は融資対象にはなりません。

▶SBJ銀行:海外不動産(ハワイ州ホノルル)購入ローン

2.日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は政府系金融機関ですが、条件付きで海外の不動産を対象としたローンを組むことができます。その条件とは「月々の返済額が家賃収入を上回ること」です。

融資の条件が非常に厳しいため、不動産を賃貸して投資する目的でなければ融資を受けることが難しいと言えます。また投資の面で考えた場合にも、返済額が利益を上回る状態が続くということになるのである程度リスクをともなう投資と言えます。

また、家賃収入があることが前提になるので、自分が住むための別荘として購入するような場合は利用できません。

しかし、金利は1%台と他の金融機関に比べて非常に低くなっています。家賃収入以上の金額を毎月返済することができるのであれば、検討する価値のある金融機関だと言えるでしょう。

▶日本政策金融公庫:海外展開・事業再編資金

3.オリックス銀行

オリックス銀行も海外不動産ローンを提供しています。借入期間も上記2つの銀行に比べて長く、35年まで組むことが可能です。毎月の返済額を減らしたいような場合には、候補として検討した方がよい銀行です。

ただし年収が1,000万円以上で、特定の地域(首都圏、近畿圏、名古屋、福岡)の不動産を担保に入れなければならないなど、融資を受けるための条件が厳しくなっています。

▶オリックス銀行:不動産担保ローン

4.東京スター銀行

東京スター銀行の「ハワイ不動産担保ローン」は、最大2憶円まで融資可能なローンで、金利は2.8%~と比較的低いことが特徴です。

ハワイ州オアフ島南岸を所在地とする不動産を担保に、同じくオアフ島南岸の賃貸不動産購入時に融資を組むことができます。

▶東京スター銀行:ハワイ不動産担保ローン

ハワイの銀行でローンを組む場合のメリット・注意点

ハワイの銀行は、日本在住者からのローンの申込みにも対応しています。 なかには日本語で対応してもらえる銀行もあり、言葉の違いという障害を感じることなく融資を受けることができます。

不動産購入は高額な買い物です。言葉の違いによりコミュニケーションがうまくとれないという不安も大きいでしょう。しかし日本人向けのローンを行っている銀行の場合、窓口の対応も日本語というだけでなく、書類もすべて日本語のもの用意されているためスムーズに取引を行うことができるでしょう。

日本語が通じるということは、ハワイでの不動産購入を希望している人にとって言葉の面での不安を取り除いてくれるため、大きなメリットがあるでしょう。

ただしハワイの銀行の不動産投資に関する金利は平均で4%~5%と、日本の銀行から融資を受けるより金利が高くなってしまうという問題点があります。また融資を受ける場合には限度額があり、自己資金で半分程度用意しなければならないことも融資を受ける際の障害になるかもしれません。

ハワイでは不動産ローンを組む際に、事前にローンオフィサーによる審査を受けることがほとんどです。ローンオフィサーは融資を希望する人の状況から、どこの銀行のどのローンが良いか診断して最適な条件のローンを探してくれます。

このローンオフィサーが紹介する銀行には、以下のような銀行があります。

1.バンク・オブ・ハワイ

ハワイの中でも信頼度の高い銀行です。ワイキキ支店には日本語対応できる行員が常駐していますが、混み合っていることが多いため対応してもらうためには予約が必要です。

2.ファースト・ハワイアン・バンク

ハワイ最大の銀行がこのファースト・ハワイアン・バンクです。ダウンタウン本店のほかに3つの支店に日本語スタッフが常駐しており、日本在住者向けのローン商品も用意されています。

融資条件をしっかり確認し、賢いローンの選択を

ハワイで不動産を購入しようと検討している方でも、全て自己資金で購入できるという方は少ないでしょう。また、自己資金がある程度用意できる方であっても銀行から融資してもらうことで、より上のグレードの物件を購入することが可能になります。

なお、売買契約締結後、通常は5日以内に購入金額相当の財務証明が必要になります。そのため、物件に申し込む前にあらかじめ銀行から「事前融資承諾書」を準備しておくと売買契約がスムーズです。

海外で不動産を購入しようとすると、銀行のローンにもさまざまな制約がついて回ります。それは資金や資産面での条件であったり、言語といったコミュニケーション面での制約であったり、商慣習の違いといった障害であったりします。

銀行のローンを使って不動産を購入する場合は、条件に合ったローンを賢く使うことが重要です。ハワイの不動産の購入を検討する場合は、銀行ごとにそれぞれ異なる融資の条件をよく検討したうえで、間違いの無い選択をしてください。

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