失敗しないハワイ不動産の売却方法とは?

売却について

公開日:2020.06.15 更新日:2022.05.13

ハワイは人気の投資先ではありますが、一方で国が異なるので日本とは法律的にも異なります。購入したのは良いが、一方でどう売却をすれば損をしないのかと頭を悩ませる人も多いでしょう。

そこで今回は、失敗しないハワイ不動産の売却方法について解説します。

ハワイ不動産の売却の流れ

ハワイでの不動産の売却は、日本での不動産売却の流れと異なる部分が多くあります。 売却時に損をして失敗とならないためにも、売却の流れはしっかりと把握しておきましょう。

売却の流れは主に、以下の7つのステップで構成されています。

  1. 不動産エージェントを選択
  2. 不動産の売値を決定
  3. ハワイの不動産ポータルサイトへの掲載
  4. 購入希望者のオファーへの対応
  5. エスクローの開設と不動産の調査
  6. 開示報告書の確認
  7. 権利証の公証手続き

では、各項目について解説していきます。

1. 不動産エージェントを選択

所有している物件の売却を担当する不動産エージェント(不動産会社)を選択します。 ここに関しては日本で不動産会社を選ぶのと同様、経験が豊富で、所有している物件の種類や地域に精通しているエージェントを選びましょう。

信頼できるエージェントを見つけられるかは、物件の売却を大きく左右するため妥協なく選ぶことが大切です。

2. 不動産の売値を決定

次に売却する不動産の売値を決めます。 エージェントから現在のハワイのマーケット、類似物件の売却情報や売値、そして条件などの情報を得てから売値を決定します。

購入希望者の求める条件を全て満たし、かつ購入希望者にとって値段が全く問題ない、ということは珍しいと言えるでしょう。 何かしら物件のなかで購入希望者にとって満足のいかない部分があり、そこから値引き交渉に入ることも往々にしてあります。

そこで売値を決める段階から、値引き交渉を見据えて価格を決めることも重要です。ハワイのなかでも特に人気のエリアがあり、そのようなエリアの物件に関してはすぐにでも購入希望者が現れます。

マーケットの調査や、近隣の物件の価格などできる限り情報は集めておきましょう。

3. ハワイの不動産ポータルサイトへの掲載

売値を決定したら、ハワイの不動産ポータルサイト「MLS」にエージェントが物件を登録します。

MLSに物件の情報や写真が登録されれば、他の不動産関連のサイトでも同様に物件の情報が掲載されるのです。MLSというシステムがあることで、複数のエージェントと契約せずに済むのです。

4. 購入希望者のオファーへの対応

MLSを通して購入希望者からオファーが届きます。 オファーには希望購入金額や条件も記入されており、それをもとに下記3つのうちのいずれかで返答します。

  • ACCEPT(購入希望者のオファーの承諾)
  • REJECT(オファーを断る)
  • COUNTER OFFER(購入希望者が提示した条件に対して変更を求める)

3つ目の「COUNTER OFFER」に関しては再度購入希望者から変更を求められることもあり、何度も繰り返すことがあります。

お互いが納得できる着地点を探す交渉のようなものと言えるでしょう。 MLSに物件を掲載しても購入希望者がなかなか現れないこともあります。 内見もなければ、「オープンハウス」という水曜や日曜の決まった時間に誰でも自由に入られる方法を取るのがおすすめです。

5. エスクローの開設と不動産の調査

購入希望者と売買契約が成立すれば、次にエスクロー(Escrow)という不動産売買の取引を第三者の立場から仲介する業者に依頼をします。

買い手はエスクローに購入代金を預けます。

エスクローは、物件が提出された登記簿通りなのか、提示した条件と異なった点はないか、税金や管理費の未払いはないか、そしてシロアリ検査を行っているのかなどを確認するのです。

調査結果は買い手に提示され、買い手は調査結果によっては一定期間契約を解除する権利を持ちます。

6. 開示報告書の返答

売り手は、開示報告書のフォーマットに沿って告知事項を記載しなければなりません。 開示報告書には、物件の価格に関するあらゆる情報(過去に修理した箇所など)に対する質問事項が記載されています。

売り手は正直に回答する義務があり、開示報告書は後に買い手に渡されます。 買い手は開示報告書を見て再度、契約を結ぶのか、それとも解除するのかを決定します。

7. 権利証用の書類の作成とサイン

契約が正式に成立したら、エスクローが弁護士に依頼をして不動産の権利移転の書類を作成します。 そして売り手と買い手の双方が譲渡書類、名義変更の書類にサインをします。

書類は公証されているものであるため、売り手も買い手もエスクロー会社に赴いて、サインを行わなければなりません。

日本からハワイの不動産を売却する場合は、日本のアメリカ大使館や領事館、公証役場でサインすることになります。エスクローが全ての書類や買い手から預かった代金を確認して、不動産の名義変更を行います。

名義変更が完了した時点で、売り手に代金が支払われます。このときエスクローへの依頼料や調査料金、そして税金などのもろもろが引かれた金額が売り手に支払われるのです。

売却時に支払うことになる諸経費や税金については、日本とは異なる点も多いです。またアメリカにも日本にも税金を支払う、二重支払いのような状態になるため、外国税額控除の手続きを忘れずに行いましょう。

まとめ

今回はハワイでの不動産の売却手順について解説しました。

売り手が売却の手順を把握せずエージェントに任せきりの状態では、売却できなかったり、思わぬ低い価格で売却したりなどの事態に陥りかねません。

ハワイでの不動産売却は、日本の売却手順とは異なる点や、エスクローなどの日本にはない制度もあるため困惑することもあるでしょう。自身でしっかりと手順を把握して、信頼できる不動産エージェントを見つけ出すことが重要です。

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