2025年11月 ホノルル不動産マーケットレポート
公開日:2025.12.08 更新日:2025.12.08
🌊 2025年11月 オアフ島(ハワイ・ホノルル)不動産マーケットレポート:一戸建ては販売件数増加、コンドは価格下落
2025年11月のオアフ島の住宅市場は、活動が入り混じった結果となりました。一戸建て住宅の販売は増加しましたが、コンドミニアムの取引はわずかに減少しました。
🏡 販売実績と中央販売価格の変動
| 種別 | 11月の販売件数 | 前年同月比増減率 | 11月の中央価格 | 前年同月比増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 一戸建て住宅 | 241件 | +18.7% | $1,100,000 | -1.3% |
| コンドミニアム | 316件 | -7.3% | $487,450 | -8.0% |
- 一戸建て住宅の販売件数は241件で、前年比で18.7%増加しました。中央販売価格は1.3%下落し、$1,100,000でした。
- コンドミニアムの販売件数は7.3%減少の316件でした。中央販売価格は8%下落し、$487,450となりました。
💰 価格帯別の販売動向
一戸建て住宅市場
販売は中価格帯および高価格帯で最も好調でした。
- $800,000~$899,999の価格帯の取引は、14件から33件へと2倍以上に増加しました。
- $200万以上の販売も16件から34件へと大幅に増加しました。
コンドミニアム市場
- 低価格帯($100,000~$399,999)で販売量が最も急増し、89ユニットから114ユニットへ28.1%増加しました。
- 一方、$500,000以上のコンドミニアム販売は前年11月より22.4%減少しました。この高価格帯の減少が月間の中央販売価格全体の下落に寄与しました。
🏷️ 市場の競争状況と取引ペース
競争条件は、一戸建て住宅では安定していましたが、コンドミニアムではわずかに緩和されました。
- 希望売却価格を上回る成約:
- 一戸建て住宅の約27%が当初の希望売却価格を上回って成約しました。これは昨年11月の26%からほぼ変わっていません。
- コンドミニアムで希望売却価格を上回って売却されたのはわずか9%で、昨年(12%)から減少しました。
- コンドミニアムの売主が受け取った当初のリスト価格に対する中央値の割合も、98.0%から96.4%に低下しました。
- 市場滞在日数(DOM)の長期化:
- 物件の動くペースは、前年同期と比べて引き続き遅くなっています。
- 一戸建て住宅の中央市場滞在日数は27日で、前年11月の24日から増加しました。
- コンドミニアムの中央市場滞在日数は40日で、昨年の32日から増加しました。
📝 リスティングと契約状況
- 契約署名(ペンディング・セールス)は、買い手の活動が続いていることを示しています。
- 一戸建て市場では、前年比12.4%増加し、263件でした。
- コンドミニアムの契約署名も3.7%増加し、340件でした。
- 新規リスティングは減少しました。
- 一戸建て住宅の新規リスティングは8.1%減(273件)でした。
- コンドミニアムの新規リスティングは12.2%減(525ユニット)でした。
- アクティブ在庫
- コンドミニアムのアクティブ在庫は前年より11.5%増加し、2,284ユニットで11月を終えました。
- 一戸建て住宅のアクティブ在庫は3.3%減少しましたが、$200万以上の在庫は15.5%増加しました。
市場動向から読み解く売主様・買主様へのアドバイス
💡 売主様へのアドバイス
| 市場データ | アドバイスの方向性 | 具体的な戦略 |
|---|---|---|
| 一戸建て販売件数増加 (+18.7%) | 購買意欲の高さが確認できるため、引き続き市場投入の好機。 | $80万〜$90万台、および$200万以上の価格帯は取引が活発なため、この層を意識したターゲット戦略を強化する。 |
| コンド価格下落 (-8.0%) & 希望売却価格超えの成約率低下 (9%) | 価格競争が激化し、交渉余地が増しているため、柔軟な価格設定が不可欠。 | 市場価格を厳密に分析し、競争力のある現実的な価格で設定する。リスト価格に対する96.4%という中央値を参考に、交渉の余地を残す。 |
| 市場滞在日数が長期化 (一戸建て27日、コンド40日) | 成約まで時間がかかるため、早期の価格調整が効果的。 | 最初の数週間で反応が鈍い場合、迅速に価格または条件の見直しを行い、物件を新鮮に保つ努力をする。 |
| コンドの在庫増加 (+11.5%) | 買い手の選択肢が増えているため、物件の差別化が不可欠。 | ホームステージングや魅力的な写真・動画で、物件の質感を高め、競合物件より優位に立つための投資を行う。 |
🧭 買主様へのアドバイス
| 市場データ | アドバイスの方向性 | 具体的な戦略 |
|---|---|---|
| コンド価格下落 (-8.0%) & 在庫増加 (+11.5%) | コンド市場は買い手優位の傾向が強まっており、交渉の絶好の機会。 | 価格交渉を積極的に行う。市場滞在日数が長めの物件や、当初のリスト価格から受取率が低下している状況 を利用する。 |
| 一戸建ての中高価格帯販売活況 | 一戸建ては依然として人気が高く、特に人気価格帯では迅速な行動が必要。 | $80万~$200万以上の一戸建てを狙う場合、良い物件が出た際の意思決定を迅速に行う準備をしておく。 |
| 市場滞在日数が長期化 (一戸建て27日) | 以前より焦らず、物件をじっくり比較検討する時間がある。 | 物件の懸念事項を深く調査し、売主が長期滞在によるプレッシャーを感じている場合は、条件面で有利なオファーを提示する。 |
| ペンディング・セールスの増加 (一戸建て+12.4%) | 買い手の活動は継続しているため、人気の物件は競争に注意が必要。 | 契約署名が増加している地域(オアフ島中央部など)では、引き続き競争意識を持ちながら物件を探す。 |
総括(まとめ)
2025年11月のオアフ島(ホノルル)不動産市場は、「一戸建て市場の堅調な販売増加」と「コンドミニアム市場の価格下落と競争緩和」という二極化の傾向を強めました。
| 特徴 | 一戸建て住宅 | コンドミニアム |
|---|---|---|
| 価格 | 微減 (-1.3%) | 大幅下落 (-8.0%) |
| 販売件数 | 増加 (+18.7%) | 減少 (-7.3%) |
| 競争環境 | 安定 (希望売却価格超え成約率27%) | 緩和 (希望売却価格超え成約率9%、受取率低下) |
市場の結論:
- 一戸建て市場は、中高価格帯の強い需要に支えられ、取引量は前年を大きく上回り活況です。
- コンドミニアム市場は、価格下落と在庫増加により、明確に買い手優位の傾向を示しています。特に高価格帯のコンド販売減少が価格中央値を押し下げました。
両市場の動向を正確に把握し、特にコンドミニアム市場では、価格交渉の余地が増している機会を最大限に活用することが求められます。
※このレポートは、ホノルル不動産協会(Honolulu Board of REALTORS®)が発表した再販市場データに基づいています。